けんしくんずぶろぐ

おめんたいたい!けんしくんです!

ほーら、怒るとこうなる♪

おめんたいたい!
けんしくんです!

5年くらい前かな。

自分の理屈が正しいと思って
上司に意見したことがある。

僕にはお客さんからの支援もあった。

結果的に意見は通ったが、
上司とはぶつかった。

僕が感情的になってしまった結果だ。

今ならもう少し建設的に
話すこともできそうだが。



さて、夏に向けて鳥肌の立つような
恐ろしい話がある。


僕は自社製品を開発するために
誰もが知るような大手企業に相談をした。

メールで内容を伝えたが2週間経っても
返事がこない。

しびれを切らして電話を入れることにした。

「はい、○○です」

電話の女性はとても明るい対応だった。

「当社の製品開発について相談のメールを差し上げたのですが、お返事がありませんでしたのでご連絡させていただきました」

クレームだと思われたくなかったので
僕はいたって丁寧な言葉づかいを心がけた。

少々お待ちください、と言われて
担当らしき男性が電話に出た。

男性「お電話変わりました」

僕「自社製品開発の件で~」

男性「製品の開発...」

僕「メール届いていませんかね?」

男性「ありませんねぇ」


回答早っ。

と思ったが続けた。


僕「あ、そうでしたか。実は自社製品の件でご相談がありまして~」

男性「...」

僕「ご担当の方はいらっしゃいますか?」

男性「私ですねぇ」

僕「一応、メールさせていただいておりまして、自動返信で「後日、担当者から連絡いたします」とありましたが、いかがでしょうか?」

男性「いつのメールですか?」


ここで初めて対応するのかよと思い、
イラッとしてきた。


僕「○月○日です」

男性「何時ですか?」

僕「○時○○分です」

男性「えーっと、迷惑メールはっと」


迷惑メール...だと?


メントスコーラのごとく、
僕は一気に沸点に達した。

「申し訳ありませんけど、きちんと電話対応していただけませんか?」

言ってしまった。

あぁ言ってしまったとも。


男性は「はぁ」と、ため息にも似た相づちを打った。

あまりにモタモタしたやり取りに、僕は感情を出してしまった。


しかし突然、僕はあることに気付いてしまう。

今まで脳を焦がしていた怒りが、
突如として恐怖に変わった。

くちびるが震える。

受話器を持つ手の力が抜けていく。


僕は、か細い声で男性に尋ねた。


「○○会社様ですよね?」


頼む。そうであってくれ。


男性「✕✕会社です☆」


祈りは届かなかった。


僕の周りには同じ課の人もいたし、
違う課の人もいた。

電話口でイライラしている僕を見て
どう思っただろうか。

熱い。

顔が熱い。

ほっぺが真っ赤な僕は、ずいぶん奇妙な
顔になっていたことだろう。
マスクがあってよかった。

「お電話を間違えてしまいました。大変失礼を申し上げました」

男性「いえいえ」


正直、向こうの対応にも改善すべき点は
あったと思っている。

だが一番の失敗は怒りという感情を表に
出してしまったことだろう。

早い段階で、落ち着いて確認すれば
こんなことにはならなかった。



我失いしは敗北なり。



剣道でも度々あることだ。

例えば相手に強く当たられて、
感情的になって押し返す。

その結果、勢い余って場外に
出てしまったり、引き技をもらったりする。


突かれて突き返す。

本人たちにとっては熱い立合だけど、
周りで見ている人の目に映っているのは
無様な姿だ。


数年間、僕は電話対応で感情を出した
ことはなかった。

久々に感情を出してみて、やはり怒りは
敗北につながることを学んだ。

闘争心は必要だが、
判断が狂うことのないよう
心の修行をしていきたいものだ。