けんしくんずぶろぐ

おめんたいたい!けんしくんです!

むしできない夜

おめんたいたい!
けんしくんです!

夜の11時。
シャワーも浴びたし、
寝るだけだ。

あとはスマホを充電器に
つないで寝るだけなのに、

人間とは欲深い。
スマホで近所の焼肉店
ひと探し。

快適な空間を演出する
クーラーの風が、
我が家の財政を圧迫して
いることなど知るよしもなく、

ただただ最近の食卓に肉が
並ばない疑問を払拭できないまま
一日を終えようとしていた。


そのとき、
天井でコンッコンッと
何か個体がぶつかる音が。

すぐに虫が入ってきたことは
察知できた。

問題はこれが何なのか
振り返って確認しなければ
ならないことである。


僕は虫が苦手だ。

手足が何本もあり、
羽が生えたり、毛が生えたり、
毒を持っている個体もある。

そのくせ、こちらの攻撃で
すぐに命を落とす。

生き物が死んでいる姿
というのは、見ていて気持ちの
よいものではない。

だから僕はできるだけ
蚊も叩かないようにしているし、
触りたくないから見ないフリをする。

今回も見ないフリで
過ごしたかった。

しかし、寝るときに
放っておいた虫が、顔や体に
触れるかもしれない。

正体を確認せざるを得なかった。

結果、部屋の蛍光灯に何度も
アタックしているのは
カナブンだと判明した。

今回はカナブンで
助かった。

いや、決して助かってなどいない。

ゴキブリやムカデに比べれば
精神的なダメージは少ないかも
知れないが、

この子は体がでかい。

寝ている間、僕が食い殺される
かもしれない。

うまい焼肉が食べたい
などという幻想は消え去り、
いち早くカナブンに部屋から
退出願いたかった。

閉店時間を過ぎているのに
ダラダラしている客への怒りと
似ている感情の芽生え。

どこから入ってきたとか、
どこ生まれのどこ育ちで、
どんな親に育てられたのか、

親に苦情の一つも
入れてやりたい気持ちだ。

一番の想いは
「部屋から出ていってもらいたい」

それだけだ。



手段はあまり選べない。

なぜなら僕はできるだけ
虫を触りたくないから。

すると、勝手に出ていって
もらうのが一番の策である。

僕は電気を消した。

幸い隣で長男が勉強していたので
そっちの光に向かって飛んで
いってくれと僕は願った。

電気を消して数秒後、
コンッという音はなくなり、
なんとなくスーッと飛行している
感じに思えた。

このまま隣の部屋に
飛んでいってくれたら、
速攻でドアを閉める
準備ができている。

このあたりは、
トランプ大統領の政治対応の
早さと比べてもいい勝負ができそうだ。

僕は布団にくるまって
時が来るのを待った。

ポトッ┌( ´∀`)┐☆彡 (カナブン様、ご着陸)


てんめぇぇぇぇっっ!!!


あろうことか、
明らかに隣の部屋の方が
明るいのに、僕の部屋の
床に着地しやがった。

布団に降りてこなかったのが
何よりの救いだ。

そして僕は服(下着用のシャツ)を
一着ギセイにする覚悟を決めた。

物資の投入は僕の本気度を
表している。

床にはいつくばっている
カナブンの上からフワッと
服をかぶせて、

そのまま引きずる形で
リビングまで持っていってやった。

作戦は成功。

当然、服をめくればカナブンは
飛んでしまうので、そのまま放置
した。

その後、通りかかった奥さんが
処理してくれたのだろうか。

どうなったかは確認していない。

再度、ベッドで横になった僕は
鳥肌が立ちまくり、緊張して
眠れなかった。

そして、気を紛らわせようと
再度電気を付けて、YouTube
見始めた。



コンッ...




これからの季節、
皆さんの近くにも
忍び寄ってくる恐怖。

窓の開け閉めには、
くれぐれもご用心ください。