けんしくんずぶろぐ

おめんたいたい!けんしくんです!

残念な○○図鑑

おめんたいたい!
けんしくんです!

昨日の上下関係の
話で思い出した。

優しいけど
残念な先輩の話。


大学生だったある日。
僕はインフルエンザに
かかってしまった。

学校を休み、
剣道部も休んだ。

久々にかなり重症で
寒気と吐き気、体の痛みで
全然動く気がしなかった。

寮生活だったけど、
幸い一人部屋だったから
誰かに気を使うことはなかった。

これが相部屋(他の人と同じ部屋)
だと、そうはいかない。

人によっては寂しいと
思うかもしれないが、
僕は結構ひとりが好きだった。


夕方過ぎのこと。


ちょうど部活が
終わったくらいの時間。


一本の電話が入る。


当時はまだガラケー
携帯電話だったので、
2つ折りの携帯を開くと、


学年が2つ上の先輩からだった。


どうやら僕に弁当を買って
きてくれるらしい。

かなり体がだるかったので
ちょうどよかった。

嬉しいというよりはまぁ、
ホントにちょうどよかった
という感じ。

正直、食欲がなかったから
弁当はきついかもと思った。

でも何か食べなければ
いけないなくらいに考えていた
タイミングだったからまぁ、
ちょうどよかった。


15分くらいすると
コンコンと部屋を
ノックする音が。


弁当を持参した
先輩が部屋に入ってくる。


僕はもうサッサと
弁当だけ置いて帰って
ほしかった。正直。


しかし、ここで先輩は残念な
センスを十二分に発揮し、
正々堂々と僕をガッカリさせる
ことをお約束してくれた。


まず弁当。


鳥の竜田揚げ弁当っていうみたい。


油の匂いが果てしなく気持ち悪い。

そして、甘酢ダレみたいのが
かかっていて乗っているネギの
主張もすごい。

しかもご飯大盛り。

こんなの食べる元気あんなら
学校も部活も行ってる。

部屋を開けた瞬間から
立ち込める弁当のにおいで
吐きそうだったのに、

弁当が視界に入ってきた瞬間、
胃袋ごとぶちまけるかと思った。

とりあえず、
吐かないことに全集中して
一口一口慎重に箸を進める。

決して美味しいから
噛み締めているわけではない。


てか、前見たら先輩も
弁当開けてるんですけど
どういうこと?


僕に「そんだけしか食わないの?」


とか言ってる場合じゃないですよね?


こっちはインフルと弁当の
二重苦なのに、気を使わないと
いけない案件が話しかけて
くるんですけど。

イートインコーナーと化した
僕の部屋に立ち込める揚げ物の
においと先輩。

ゼリーとポカリと薬だけで
よかったのに。


僕はすっごい気を使いながら
弁当はあとで食べますと言って
冷蔵庫にしまった。


その後、ランチ後のOLみたいに
先輩はしばらく話し続けた。

僕はフラフラだった。

まじで一文字も先輩が
何を話していたか記憶が
見当たらない。


やっと先輩が帰ったとき、
僕の心と体のパワースイッチは
自動的に切れた。



先輩はすごく優しかったし、
思いやりがあるんだなと思った
けれど、

あのときだけはワキの下に
思いっきり逆胴を叩き込んでやりたい
気持ちになった。

もしかしたら優しさだけでは
地球は救えないかもしれない。
こうも思った。

自分が先輩になったときに
後輩がどんな助けを必要として
いるか理解できる人になろう。

そういう意味では、すごく学びの
ある時間になっただろうか。

いや、これは後輩だけでなく
「人の役に立つ」という精神に
おいて重要な考え方だ。

このブログをお読みに
なった皆さんも、自分の思う
「いいこと」を見直してみると
よいかもしれません。

どうか残念でないことを
祈っています。



先輩はインフルエンザになりました。